『……お前。どうしてこんなところに居る』


『………わからない』


『名前は?』


『………紫苑…』


『……どこから来た?』


『知らない…』


『………ったく…こんな廃墟のど真ん中に子供を放置していくなんてさ。親も親だな…』


『……親…?あの大きい人間のことか?』


『そうだよ。お前を産んだ人間』



『……あぁ』






そいつらなら、俺が殺したよ。
俺を殺そうとしたから。