そう。 わたしは向井田 比優(むかいだ ひゆう)が好きで好きで堪らない。 でもこのことは誰にも内緒。わたしだけの秘密。 告白だなんてもってのほか。告白したいけど…怖い。 「それじゃ、わたし教室に戻るね。告白してくれてありがとう」 「……うん」 あー。時間を無駄にしちゃった。 もう五限目始まるし、比優に会えないじゃん。 ほんとついてない……。