昨日、岡田の話を聞いてわたしは本当のゆずを知った。 あの時はゆずと会っても何も変わらないと思っていた。 でも――。 ゆずを見るたびに、ゆずの声を聞くたびに胸が痛む。 ゆずの息が聞こえるたびに信じられなくなる。 ドクンドクンと大きくなる心臓。 本当は生きてるんじゃない? だって、わたしの隣で笑ってるんだよ? こうやって話もできてるんだよ? ポンって頭にのせてくれた手は温かかったよ? 死んだ人は冷たいんでしょ? ゆずは温かかった。 手も心も笑顔も……全てが温かい人。