ゆずは死んだ人間。
そう、理解した今、わたしは恐怖心なんて全くなくて……
難しいパズルが解けていくような感覚だった。
「多分、ゆずは早苗のこと探してるんじゃないかな?」
「え?」
「今思うと、オレにその話をしてきた生徒はどこかしら早苗に似てたかもな。もちろん、お前も含めてさ。
ケンカしたまま早苗と別れたから……あいつなりに早苗のこと、心配してるんだと思う」
「そう……だったんだ」
「まーでも、ここで早苗の娘と引き合うなんてすげーよな」
「運命……だったのかなぁ」
それとも、ゆずの執念?
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