sakura-君と出逢えて-




「飲酒運転のトラックでさ、スピードも相当出てて、大雨の中、ブレーキは踏んだらしいんだけど、スリップしてゆずは飛ばされてさ……
あいつは海外留学もここにいることもできなくなった……」


「……それって……」




「…………即死だった」




思わず目を閉じて体に力が入る。


即……一番聞きなくない言葉が耳に入って体も震える。




「一番ショックを受けてたのは早苗だよ。結局、合格してた短大にも早苗は行かなかった。自分ばかりが夢を叶えることなんてできないって。

オレも地元を離れてたから詳しいことは知らないんだけどさ……こっちに戻ってきた時は早苗も結婚してて、子供もいたから」


「そう……なんだ……」