思わず駆け寄ったけど、上から落ちてきたよね? 上を見上げると、一番近くにある枝もわたしの倍以上、上にある。 最低でもあの上にいたってことよね? ど、どんだけ? てか、あんな上までどうやって上ったのよ……。 でも、あそこに彼がいたことは確かで……。 それを物語るかのように細い枝が折れてぶら下がっていた。