「久しぶり! 春!」 そう笑う咲来の顔はあの頃のまま。 でも……わたしは咲来の違う顔を知ってる。 忘れてた咲来の冷たい顔……。 冷たい声。 あの言葉……。 「何? 久しぶりって……春、知り合いだったの?」 「え、あ……」 忘れていた思い出が一気に蘇ってきて上手く由梨に返事ができない。 何でココに咲来が……?