「つーか笑うってさ……春、オレを凹ませる天才だろ?」 少し顔だけを上げて咲来がわたしを睨む。 「そんなことないよーただ……咲来の夢がわたしなんかでいいのかなって思って……」 だって……わたしと咲来は付き合ってるわけじゃない。 それなのに、一緒にいられることが夢だって……。 わたしの気持ちを伝えてないんだよ? よく分からなくてフラフラしてるわたしの気持ち。 そんなわたしに夢を託す咲来。 申し訳ない気がする。 わたしはそんな人間じゃないのに……。