* * * 「何か春のお父さんって、怖いかも……オレ、すげーにらまれてた気がする」 「だったら何であんなこと言うのよ!」 そのままスルーしてくれればそれで終わったのに……。 咲来が余計なこと言うから……。 自業自得だよ。 「や、だって、いずれはさ……オレ、春のこと本気だし?」 わたしが掴んでいた腕を咲来が掴み返す。 「ちょっ……」 「オレだってさ、後悔したくねーんだよ。あの時みたいに……」