まるで風景画を観ているような、そんな印象があった。 龍太は永遠に時間が止まっているかと思った。 と− 笑顔を浮かべたまま、突然、泰山が前に出た。 何の予備動作もなかった。 時間の隙間を動いてきた。二人の距離がなくなる。 一瞬、敏彦と交錯したように見えた。 しかし、気が付けば二人とも先程の間合いに戻っていた。