あたしは、1人で納得して、翔に聞いてみることにした。


「でも、さ。
お互いに自己紹介だけはしようよ?基本的なことだけでいいしさ」


できるだけ、自然を振る舞って翔に言ってみた。


「うーん、じゃあ。
早紀からどーぞ?」


「―――えと、岡本早紀、17歳の高2」


あれ?あとなんか話すことあるかな!?

なんて考えてたら。


「~って!それだけかよーっ?!」


翔に笑われてしまった。


「だってさ、そんなこと言われたって何を言えばいいのか分かんないしっ」


目の前で豪快に笑う、翔に必死の抵抗。