ラブ・ウイルス



遠慮がちに、翔のとなりに座る。

「早紀、無防備すぎだから」


「へ?なんていった……うわっ」


「さっきの答え。男と女が一緒に住んでたら、こうゆうコトが簡単に出来ちゃうってことだよ?」


初めに言ったことが上手く聞こえなくて、聞き返そうとしたら。


なぜか、あたしは翔に抱きしめられていた。


「翔……?離して…?」


さっきの答えが、これって。


翔の言いたいことは、なんとなくわかったよ?


「翔……わかったから離して?」


なかなか、離してくれない翔にやさしく問いかける。


翔に言っておかなくちゃいけないことがある。