「ねぇ、坂倉くんは高校何年生?」
謎だらけの坂倉くんだけど、このぐらい聞いたって罰は当たらないだろう。
「へ?俺は高校生じゃなくて中学生なんだけど?
つーか、俺の事は翔で良いから」
さっきも言ったろ?
と、足を組ながら話す坂倉くん……いや、翔。
いやいやいや。
今、中学生って言った?
………ってことは、あたしよりも少なくとも2つは年下ってことだよね?!
「ほ、本当に中学生なの?」
だって、金髪にピアスって…中学生のやることなの?
まあ、100歩譲ってそれは良しとしても、背なんてあたしよりも20センチは高いし、声変わりだってしてるし……ってそれは当たり前か。
なによりもだ。
「中学生なのに、そんな偉そうな態度って……」
あたしは思った通りのことを口にした。
