次の日、霧子は自分の部屋で目が覚めた。



正気に戻った霧子は慌てて自分の身なりを手で探った。



昨日の服は着たままだったが、
特に変わった所は無かった。



だが、
財布を盗られたんじゃないかと心配になり
カバンの中を探っている時に

血の着いたナイフが入っている事に気が付いた。



霧子は恐くなり、そのナイフをハンカチで覆った。



そして、学校に行く支度をしリビングに降りて行くと


テレビのニュースで

自分が倒れたあの路地で、
一人の身元不明の男性の刺殺死体が見つかった事を
早口で話している
アナウンサーの話で知った。