テコンドー部のパンフを配る荒俣リカと五十嵐アキに
目を奪われた新入生二人組は、
思いきって声を掛ける事にした。



「あのー。」


「はい?

あっ!君たち入部希望?」



リカは自分達から声をかけてきたこの二人に目が輝いた。



「いや。まだ決めた訳ではないんですけど・・」


「えっ?是非入部したいって?」


「いっいや!ですから、
まずは話を聞いてみようかなーなんて・・・」


「そー!入部してくれるの!ありがとー!
さっさっ。こちらへ。」


「いっ。いや!だから、
そーじゃなくて・・・」



明らかに強引とも言えるリカを見ていた五十嵐アキは



「リカ。・・目が・・星になってる。」



と呟き

慌ててリカを止めようとしたが、時すでに遅く


リカは満面の笑みを残したまま
ピースをし、
二人をブースの方へ連れて行ってしまった。