PsychoCabala〜第7の男〜

リカが佳代にたどり着く。



そして手をにぎり、大声で呼び掛けた。



「先輩!!先輩!」



しかし佳代は瞬きもせず、ただ前を向いているだけだった。



その目に光は無く、
まるで蝋人形の様になっている。



「帯斗!これ、どうなってんの?!佳代先輩に何があったの!?」



リカの叫びに帯斗は答えた。





「リカ。
そう、そこ。・・・そこで、押さえてな!


  いいか。




逃がすなよ!」




帯斗の意味不明の言葉と共に



 リカの頭上から何かがものすごいスピードで
目の前に落ちた。





目の前で起こっている映画の様な光景が、
リカにはすぐに理解できず

 気付けば、ただ佳代の手を握っているだけだった。