――――― 「「あの、頼くん呼んでもらえますか??」」 俺ら特進科は 週に一度、放課後に補習があって その日はたいてい放課後になると 教室の外で 知らないクラスのヤツらが俺を呼ぶ。 「永岡ー!女子が呼んでるけど!!」 その呼びかけに気付かない振りをする俺は 机のうえに 座りながら窓の外に目をやる。