あ「もうさ、いっそのこと、純希くんに聞いちゃわなーい?」

さ「え?なにを?」

 「聞くんじゃなくて、行かせようよ。」

さ「なにー!!ちょー気になる~」

あ「だから、純希くんに接近させるの!」

さ「ちょ、何言ってんの?やめてよねー」

 「まあまあ、そんな事言わずに!!」

さ「ちょ、ちょっと美羽!!!」

 と言われても聞かないあたし。

 「あかねとあたしは、ここにいるから!」

あ「いってらっしゃーい」

さ「ちょっとー美羽!!!」

さ「あのーさ、野原くん。」

野「おー春田!!」

 そんなに驚くほどではないが・・・。

 とつっこみを入れてみるわたし。

さ「あのさ、ペンかしてくれない?」

野「あ、ペン?」

さ「うん。」

野「色濃いけど、いい?」

さ「何でもいいよ。」

野「はい!どうぞ。」

さ「ありがとう!」ニコッ!

野「ど、どうってことないよ。」

 おっ!いい反応!最後、動揺してる。

 と言ってみる。

さ「めっちゃ、緊張したー」

あ「そのペン、さつきにとっては宝物ね。」

さ「うん。」