床屋に入る。

いつもは美容院なので変な感じがする。

客も年寄りが多い。

席に案内され座る。

首に布を巻かれる。

いつまでたってもこの布は嫌いだ。

肌触りも好かない。

「どうする?」

中年の床屋の店主に聞かれる。

「坊主で」

俺はそう答えた。

「えっ本当にいいの?」

店主もとまどっている。

「はい。坊主でお願いします」

俺はもう一度言った。

「分かりました」

店主も納得したようだ。

これから俺の髪は刈り取られる・・・。