どうしようもなく俺は無気力な存在になった。

これから生きていく自信すらない。

どうなってしまうのか。

もみくちゃにされながら、俺もパトカーに押し込められる。

頭をむりやり押さえつけられ、乱暴にだ。

犯罪者。

もう人ではないだと思い知らされる。

その時、

「ごめんな!」

謝る声が聞こえた。

それも叫び声だ。

「ごめんな!!」

警官も動きが止まる。

声のほうを見ると担任だった。

あの男が謝った・・・。

そして俺は完全にパトカーに入れられた。

横に警官が乗る。

もう何も聞こえない。