「それでは、第144回、卒業式を始めます」

教頭が司会だ。

「校長、挨拶」

校長が開会の挨拶をする。

親に一礼をし、演壇の前の階段を登る。

こいつはふざけたハゲだ。

ただ校長という役職にいるだけであって、ろくに学校にもこない。

校内で何がおきているのか全く知らない。

給料泥棒のハゲだ。

とんでもない野郎だ。

こういう奴は見てるだけで腹が立つ。

まあ、今回は見ているだけじゃない。

もう卒業式は始まっている。

そして、もう計画は始まっているだ。

校長が中央にある机に着く。

そこにマイクもついている。

きっと、いつも通り、クソ長い、つまらない話をするつもりなんだろう。

今日はそうはさせないさ。