男の子はそう言うと、下を向いた。 「そうだよ、最近始めたばっかだけど…」 あたしはそう言うと、苦笑いした。 「家族は心配しねぇのか?」 男の子は顔色一つ変えることなくそう言った。 「家族は…居ない」 あたしはそう答えると、リビングに戻りソファーに座った。