「あ、ううん…何でもない…ちょっと考えごとしてた…」




あたしはそう言うと淳君苦笑いした。




「そっか…」



「………うん」




「よし、帰るぞ」




淳君がそう言ってあたしの右手をギュッと握った



「うん」




そして気まずい雰囲気のまま、靴に履き替えて昇降口を出た。