「え?あ、ごめん…」 福田君は手を放してあたしを見た。 「………何?」 あたしは福田君に冷たい視線を向けて呟いた。 「別に…でもちょっとは俺のこと頭に入れといてよ」 福田君はそう言うと前を向いた。 あたしはまた窓の方を向いて頬杖をついた。