仁君はそう言って頭を掻いた。 「そうなんだ…」 「莉紅ちゃんも気をつけなね」 「え?あ、うん」 あたしは頷いて下を向いた。 「じゃあ…俺、教室戻るから」 「あ、うん…またね…」 そして仁君はあたしの前から立ち去った。