でも、あたしは何も言えなかった。 ただ泣くことしか出来ずにいた。 愛香はあたしをそっと離すと、あたしの肩を抱いてあたしを愛香の家まで連れてってくれた。 その間もあたしはずっと泣くことしか出来なかった。 「莉紅、入って?」 「………お邪魔します」