そうでなくても心臓がうるせぇっつうのに…余計うるさくなった。 莉紅の茶色い瞳が俺の目を捉えて離さない。 「淳君?顔赤いよ?熱でもあるの?」 莉紅が不思議そうな顔をして聞く。 「な…何でもね…」 何でもねぇよって言おうとしたら、莉紅の左手が俺のおでこに乗せられた