「…………」 あたしは淳君を見つめたまま目も反らせずに、何も言えなかった。 「婚約者だからとか…関係なく…莉紅が好きなんだ」 淳君はそう言うと、あたしの腕をそっと離してリビングに戻って行った。 あたしはその場から動けなかった。 淳君に見つめられて…気付いてしまったんだ…。