アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.

「これがアタシの物語。今まで言えなくてごめんね。でも、ずっと話したいと思ってた」





カレンと私はベッドによりそってすわり、ぎゅっと手を握っていた。





「そうだったんだ。………聞いてあげられなくてごめんね」





白く細いカレンの指は小さく震えていた。





「ジュリ、アタシね、―――妊娠してるの」






真っ直ぐ私を見ているその瞳は、涙をいっぱいためていた。