私の道 ―(実話)―

静かな公園の駐車場。


朝の3時
夏なら薄明るい。



「何か飲む?」

車を停めて
自販機を指しながら陸が言った


とても、そんな気分にはならない。




陸のケータイが目に入った。

ストラップ
ちゃんと付けてくれてる。




私は少し自信を持った。



「ううん、それより話して…」

「…俺さ、梨華と付き合いながら浮気もしてて、けっこう遊んでたんだ」



“やっぱり…”


わかってはいたけど、はっきり言われるとつらい…。