「おはよう、杏!」
「亜湖…おはよう」
「どしたの?
元気ないねえ?」
「うー…亜湖おー…」
あたしは昨日の
出来事を亜湖に
説明した。
「うーん、そっかあ。
大変だったねえ」
「本当だよー…。
でも、その不良
5人組はサブたちが
念を押しといて
くれるッて」
サブッていうのは
あたしのお父さんの
1番弟子みたいなもの。
小さいころ親に
捨てられたサブを
お父さんが引き取った。
本名は三郎ッて言って
あたしが幼いころから
あたしの遊び相手を
してくれた。
あたしにとっては
お兄ちゃんみたいな
存在かな。
まあサブが念を押す
ッていうのは
脅すッてことに
等しいだろうけど。笑

