「つーか、それ オレのプリントだろ」 「え、あ、うん」 あたしは慌てて 南にプリントを返す。 南はプリントを じっと見つめると 今度はあたしを見た。 「お前これをずっと 考えてたの?」 「え?うん」 「ぷっ」 小さく 本当に小さくだけど 確かに南が 笑ったのが聞こえた。 今笑った!? あの南が!? しかも何で!? 「お前さあ… このプリント、 "現在の自分の クラスの様子について" って題名に書いて あるけど。 5組の様子を 2組のお前が わかるわけないだろ?」