メガネ君はヤンキー君



「なに想像してんの!
南くんと二人なんて
超うらやましい~!

でもあたし今日
塾のテストだから
帰んなきゃ」



明らかに残念がって、
顔の前で手を
合わせながら、
奏海は帰っていった。





「泉ー」

「は、は~い…?」



すごくイヤな予感がした。





「悪いけど、わし
これから会議あるんだわ。
南の面倒みて
くれんかの」



う゛え゛ーーー!!!



「こいつ寝てるところを
無理に起こすと
ものすごく機嫌
悪くなっちまうから

自然に起きるまで
待ってくれるか?

この調子なら多分
あと30分くらいで
目覚めるから」



確かに寝てる人を
1人で残すのも
かわいそうだし…


あたしは仕方なく
先生のお願いを
聞くことにした。