「じゃあ各自
振り分けられた
仕事終わったら
帰っていいぞ~」
「はーい」
「さよならー」
「おつかれー」
えっ?えっ?
担当の先生の言葉で
みんなゾロゾロと
帰っていく。
みんな終わるの早くない?
あたしも急がなきゃ!!
「杏、あたしも帰るね?」
「ええーっ?奏海もっ!?」
ハッと教室を
見渡すと、
残っているのは
まだ気持ちよく
眠っている南と
それをなんとか
起こそうとしている
先生だけ。
「やだよ奏海!
これで先生も
帰っちゃったら
あたし南と…」
背筋が凍る。
二人きりなんて
何があっても
絶っっっ対ムリ!!!

