「おはよう杏」
「…おはよう亜湖」
「どうしたの?」
「それがさ…」
あたしは亜湖に
婚約者が現れたこと、
その婚約者、南が
最悪なことを話した。
「南…ってあの
南 和斗くん!?」
「え、うん…。
亜湖知ってるの?」
「知ってるも何も…!
知らない方が
おかしいよっ!!」
亜湖の目が
大きく見開かれた。
「南 和斗くんって
言ったら…
成績優秀
容姿端麗
スポーツ万能
おまけにクールで
調子にのらない
謙虚な性格!!」
いつもはのんびりしてる
亜湖が熱く語り出すんで
あたしは面食らって
しまった。

