「今日は準備室じゃ ないの?」 そう。 着いたのは屋上。 「あそこはたまに カップルが来んだろが。 まあ…杏とくっつくのも 悪くねえけどな」 ニヤリと意地悪く 笑う星也さん。 「や!やめて くださいよ!」 自分でも顔が 赤いのがわかる。 そんなあたしの 表情を知ってか知らずか 星也さんはフッと 笑うと一歩あたしに 近づいた。 「なあ? 敬語やめねえ?」 「えッ?」 絶対なにかしてくると 思って身構えていた あたしは拍子抜け。