「…と、ゆうわけ」

「へえー;
じゃあ杏あの人に
気に入られ
ちゃったんだね」



黙ってコクリと
頷くあたし。





まあホントにあたしを
気に入ったのかは
わかんないけどね。



遊びかもしんないし

泉一家目当てかも
しんないもん。



まだ信用はできない!





「あ。噂をすれば…」

「え?」

「おーい!
杏いるかあ?」



げ…出た。



「「「キャアーッ!」」」



女子の黄色い声に
つつまれる教室。



あたしは
目立ちたくないのにいー!