メガネ君はヤンキー君






休日に暇だったので
1人で雑誌を
立ち読みしていた。








「わ、あたし
今週1位だ~。
いいことあるといいな」





占いコーナーを見ながら
そう呟くと、

店の窓から
星也さんが見えた。





あたしは反射的に
バッと動き出す。









星也さんはあたしと
一瞬目が合うと

少し目を開いて
小走りに立ち去っていく。












すると、窓ばかり
見ていたあたしは

目の前の人に
気づかずに
ぶつかってしまったのだ。










「いたっ」

「ってえな…」








顔を上げると
柄の悪そうな
お兄ちゃん。











…ヤな予感。