「杏、どうかした?」 次の日。 部活が終わった後、 あたしは和斗を 体育館に残ろうと 誘った。 「体育館ってさ、 あたしたちの 思い出がたくさん 詰まってるよね」 ボールを弾ませながら 和斗に問いかけるあたし。 「ん、ああ…」 「一緒にバスケやったり、 あたしが 閉じ込められた時 助けてくれたり、 告白…してくれたり」