メガネ君はヤンキー君






え………。











そしてそのまま
星也さんは、



うちとは反対方向へ
歩き出す。








最後まで振り向いて
くれないまま…。











「杏」





いつのまにか
隣にいた和斗が

そっと背中に
手をそえる。








「…帰ろっか!」

「杏…」














あたしの空元気は、



きっと誰から見ても
バレバレだったと思う。








だけどそんなことに
気を使う余裕はなくて



結局引きつった笑顔で
家まで帰った。