土間をを出たところで
見覚えのある
後ろ姿を見つけた。
…星也さんだ。
あたしの足は
自然と駆け出した。
やっぱりどうしても
出て行った理由を
聞きたかった。
「星也さん!」
星也さんは
立ち止まったけど
こちらを振り向かない。
あたしは構わず
話し出した。
「どうして急に
家を出て行ったの?
何かあったの??」
星也さんから
返事はない。
「ねえ!星也さん!!」
「オレは…」
小さな声で話し始める。
「オレは…
杏と関わらないために
杏の家を出たんだ」
「え…?」
それってどうゆう…。
あたしの考えが
まとまらないうちに
星也さんはあたしに
言い放った。
「もう二度と…
オレに関わるな!!」

