「杏…

杏!!」

「はっ!はい!!」







ハッと気づけば
目の前に亜湖の
心配そうな
顔があった。








「杏、合宿が
終わったくらいから
ずっと考え事してる。



やっぱり日向さんが
いないと寂しい…?」

「寂しくない。












…わけがないよ。








だめだよね。



あたしには和斗が
いるのになあ。





星也さんのことばっかり
気にしてたら、



また和斗が
やきもち妬いちゃう」





ハハハ…と
力なく笑う。







あたし…





いつのまにか
星也さんが隣に
いる生活が





当たり前に
なってたんだね…。











「杏…」