あたしは二度目の 感嘆の声をもらす。 ホタルを追って 見上げた天窓には 無数の星空が 広がっていた。 「すごい…。 空に吸い込まれそう」 「ああ…。 絵に描いたみてえ…」 あれ…? 機嫌直ったのかな…? 星也さんの顔は 穏やかだ。 ちらりと横を 盗み見ると 思ったより 星也さんの顔が 近くてびっくりした。 わっ…!!! いつの間にかこんなに 近づいてたんだ…。