「星也さん??」 「しっ!」 星也さんは 跳び箱に座ったまま 口に人差し指をあてて ちょいちょいと 手招きする。 …? なんだろ?? 「どうしたの… うわあ…!」 跳び箱の端っこに 飛び乗って、 星也さんの指差す場所を 見てみると そこにいたのは きれいな2匹の ホタルだった。 「田舎だから ホタルもいるのな」 「だね。 ホタルなんて 初めて見た…」 2匹のホタルは ふわふわと 光りながら 宙を舞い、 天窓から外に 出ていった。 「うわあっ…!!」