「ちょっと待ちな。
お嬢ちゃん」

「…」



あたしの前に
立ちはだかるヤクザ。



ああ、またか…。



「あたしこれから
学校なんですけど」

「ちょう待てや。

…オレと結婚
してください!」

「ムリです」



サッサと歩くあたし。



「そ!そんなあ!
待ってください、
杏さん!」

「待ちません。
さようなら」





「相変わらず
モテモテね、杏」

「わッ!亜湖!」