え…?





今までの星也さんなら、

きっといたずらな表情で
あたしをからかうのに。





今はなんだか
寂しげな表情をしている。







だけどあたしに
それ以上その場にいる
勇気なんてなくて、





「あのっ、
今日、和斗と買い物
して行くから

いつもより帰り
遅くなるって
サブたちに言っといて」







用件を告げると

逃げるように
部室から出た。











「和斗、か…」





星也さんの小さな
呟きを残して…。