「ん?なんだよ」 「星也さん、ふ、服…」 「あ、わり。 その辺にあるから 取ってくんね?」 「う、うん」 薄暗いなか、 手探りで探す。 あれ、どこだろ…。 いくら探しても 辺りにそれらしいものは 見つからない。 「ないか?」 見かねた星也さんが あたしの方に 近づいてくる。 「あ!あった!!」 「えっ!わっ!!」 「ええっ!?」 あたしが急に 顔を上げたせいか 予想以上に近くにいた 星也さんとぶつかり バランスを崩して 倒れ込んでしまった。