そして翌日の朝…





「おはようヤクザさん?」

「…」



返事をせずに
顔だけを上げる。



声の主は湊さんだ。





「私、最近思ったのよ。

あなた、私たちが
こんなに遊んで
あげてるのに
全く弱音も
はかないじゃない?

ヤクザの神経って
図太いのかしら?」

「別に…。
あたしはアンタ達が
言ってること
認めるつもりないから

堂々とするって
決めたの」

「あなた…!
自分の立場
わかってるのかしら!?

私が本気になったら
今までの甘ったるい
ものとは比べ物に
ならないわよ!!」



そう言い残して
湊さんは
去って行った。