あれから連絡をとることもなく‥最後のバイトの日を迎えた。


最後の日だと言うのに、この日に限って渡部さんがいなかった。




『ヤナ、今までお疲れ様。それからありがとな。

いつも場を盛り上げてくれて、イベントを考えてくれて。お陰で親睦を深めることができた。
明日から新しいバイトの子が来るけど、ヤナならいつ来ても歓迎するから遊びに来いよ!!』


店長が握手を求めてきた。



『ヤナの方こそ、いろいろありがとうございました。
バイト初日に助けてもらったこと今でも覚えています。

何のお返しもできなくてすみません』



涙ぐみながら話した。


『イヤ、チョコもらったし。それに‥
ヤナに店長って呼んでもらえたことが何よりのお返しだ!!』


堪えきれなくなって‥涙が流れてきた。




『ヤナちゃん、ヒドイ〜!!なら私もチョコ渡せばよかった(笑)』


こんな時でも笑わせてくれるのが南ちゃんの優しさだと思う。



『ヤナちゃんと何でも話せるようになったのは‥ボードに行った次の日からだったね。

これからはあんまり逢えなくなっちゃうけど何でも言って!!協力するから』



南ちゃん‥


『今までありがとう!!これからもよろしくね』



2人と最後の挨拶をして店を出た。





渡部さん‥今頃何してるのかな??