【連作】月天の使者 episode1

それから――?

一限目も二限目も、特に変わったことはなかった。

退屈な授業を、いつもと同じに、半分聞き流して、過ごした。

突然指名されても切り抜けられるくらいにはできる自信はあった。

そうでなければ、ブラウンの彼に、グレートクィンズのような学校から、入学許可がおりるはずもない。